2017年1月 記事一覧

2017年1月20日、トランプアメリカ大統領の就任演説を聞いた。

大変わかりやすく、概括すれば次の5つのことを述べている。

 

第1は、この就任式は、「単なる政権交代をしているわけではなく、ワシントンDCから、国民である皆さんに政権を取り戻している」ということを述べている。

本当に大切なことは、どの党が政権を握るかということではなく、「政府が国民により統治されること」している。

第2は、「アメリカ・ファースト」だ。アメリカは、何十年もの間、アメリカ産業を犠牲にし、外国産業を豊かにしてきた。他の国々の軍隊を援助してきた。しかし、これからは新しいビジョン、「アメリカ・ファースト」がアメリカを治めることとなる。

第3は、保護主義だ。「貿易、税金、移民、外交についてのすべての決定は、アメリカの労働者と家族の利益のために下される。」「他国の暴挙から国境を守らなければならない。彼らは私たちの商品を生産し、私たちの会社を盗み、私たちの仕事を破壊している。保護こそが偉大な繁栄と力に繋がる。」

第4は、二つの単純なルールに従う。「アメリカ製の商品を買い」、「アメリカ人を雇うこと」だ。「私たちは古い同盟関係を強化し、新たなものを形作ります。イスラム過激派のテロに対し世界を結束させ、地球上から完全に根絶させます。」

そして第5に、アメリカ合衆国への忠誠心と、団結を訴えている。

 

就任演説は、上記理念を描いたものであり、特に第1は、日本国憲法にも書いてある民主主義の基本的な考え方を述べているものだ。トランプ氏がこのような民主主義の考え方を第1番目に詳しく述べている点は特筆すべきことであり、民主主義国家として大きな安心材料をもたらすところだと感じられる。

新年、2017年が始まった。

トランプ次期大統領に対する不安は払拭することは難しいが、それでもNYの株式市場は堅調であり、日本の株式市場もそれに引きずられるかのようにいたって堅調だ。

金利も世界的に低く、失業率も低い。

しかし、言うまでもなく、2016年に生じた世界的な国際経済リスクは、ゆっくりとしたスピードかも知れないが、不気味なモノを暗示している。

 

1つは何といってもアメリカの政治的な動きだ。トランプ氏はTPP反対、財政拡大、大幅減税、メキシコとの国境に壁を作る、日本の米軍基地の経費全額要求、自動車問題等、自身の考えを繰り返し主張している。近く行われる大統領就任演説や一般教書等で具体的な政策を明確にしていくのだろうが、アドヴァイザーたちも含め、どのような整合性のとれた政策として提示するのかを見ていく必要がある。

第2は、イギリスの連邦離脱だ。Brexit については、その具体的な法整備等を本当に行っていくのかどうかまた、最高裁判所がこれについてどのような判断をしていくのか、等紆余曲折はまだあるように思うが、世界に与える影響はやはり大きなものがあると思う。

第3は、中国の予想以上の経済の減速だ。ここ数カ月中国の外貨準備高は急激に減少しており、中国のバブル崩壊の様子が伺える。

第4、第5は、ヨーロッパの銀行不安、多くの選挙がある政治リスク。そしてエネルギー問題だ。

 

それに加えてシリアを中心とする難民の問題、さらに日本の-財政赤字の問題は、大きな

経済リスクを懸念させるものだ。

2017年。様々なリスクを上手に回避しながら、国際経済をうまく動かしていかなくてはならない。そうしたことが、変な形で民主主義を脅かすようなことになっては決してならないと思う。

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