2017年3月 記事一覧

2017228日(日本時間31日)、米連邦議会上下両院合同本会議において、初の施政方針演説を行った。内容としては大統領選挙期間中に主張してきたことがほとんどであるが、大統領として議会で行う演説であり、まとまった中身を整理して述べている点、わかりやすいものとなっていると感じられた。

主な政策は、①国の安全、②経済の再生、③軍備と外交政策だ。

①国の安全は、移民関連法律の執行と治安の向上、メキシコ国境に壁を作る。

②経済社会の再生は、歴史的な税制改革、オバマケアの撤廃、TPPからの離脱、

社会基盤充実へ1兆ドルの投資。

③軍備と外交は、史上最大規模の国防費増額、同盟諸国に公平なコストの要求だ。

わかりやすく、かつ強力なメッセージを通じてアメリカファーストの考え方が示され、世論も前向きに評価しているようだ。米CNNテレビの世論調査では、約8割が前向きに評価している。

また、株式市場も好感を持って評価しているようであり、株価も高い水準で推移している。

しかし、演説には具体的な数字があらわされておらず、財源がどのように用意されるのか、明確にはなっていない。1兆ドルの投資、大幅な減税、最大規模の国防費、メキシコ国境の壁等々・・・。大変結構なことが記載されているようだが、官の世界における支出はそこから次の何らかの生産を引き起こすものではないケースがほとんどであることから、それが終わると大きな負債だけが残ることが多いのだ。

アメリカは長いこと財政と貿易という二つの赤字に悩まされてきた。そうした問題を最小限に収め、世界経済や平和のためにアメリカが大きく貢献していくよう、具体的な施策を練り、実現していくことを新政権に大いに期待している。

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