国民の祝日に「山の日」が制定されるという。8月11日がその日となるというが、どういう効果がもたらされるのか、明確な議論が聞こえてこない。
まず8月15日のお盆の週であることを考えるとこの効果はかなり大きいと思う。帰省ラッシュは8月12-13日頃から本格化するため、11日祝日となればその週全体が休日となる会社が極めて多くなるだろう。

 

 
そもそも日本の祝日は諸外国に比べてかなり多い。現在国民の祝日は15日に制定されているが、正月三が日も事実上休みであり、それに今回の「山の日」を加えると19日にもなる。約1月分の営業日に相当することにもなる。

 

 

休みが増えることはある意味においては良いことだ。家族と時間を取り、自分の世界を拡大し、また、充分な休息を取る等プラス面は大きい。しかし、それと同時に日給や時間給で働いている人が多いことも考慮しなくてはならない。昼食時にはいつも満員となる飲食店やオフィス街の多くのショップ等も祝日には閑散となってしまう。パートやアルバイトも多くの職を失うのだ。1日分の賃金の減少だけでも1月の約5%にもなるのだ。
また、行楽地も昨今の景気の低迷も影響し祝日だからと言って市街地の消費を上回るほどの賑いが出るとも限らない。

 

 

 

欧米では有給休暇を消化する割合が高いと言われている。しかし、個人が有給休暇を自主的に取ったとしても、会社自体は銀行や証券会社等も含め営業は行われており、社会全体としてはその機能を継続しているのだ。
経済の閉塞感がまだ取れない中にあっては、安易に休日を増やすことは慎重にしなければならないと思う。

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