アメリカの中間選挙においてオバマ民主党は歴史的な大敗を喫し、上下両院とも過半数を失った。アメリカ経済は決して悪い状況にあるわけではなく、株価も高い水準の中で、政権与党がこれだけの敗北をすることは珍しいことだ。

 

これは、低賃金・格差拡大といった景気を実感できない層からの不人気に加え、アメリカの国際社会における指導力の欠如による面が大きいと思う。

対中国、対ロシア外交に加え、ウクライナ、イスラム国、TPP、エボラ出血熱対策等をはじめとして世界が抱える問題は複雑さを増している。アメリカの指導力の欠如と共にかかる問題が世界的に広がりつつあることは大いに懸念されるところだ。

 

しかし、別の見方からすれば、アメリカは4年に一度の大統領選挙に加え、2年に一度の中間選挙があり、米国民は常に選挙を通じバランスをとる道を選択している。日本においては、衆議院と参議院で過半数が異なるとねじれ国会として異常視されるが、アメリカでは上下両院で過半数を有する政党が異なったり大統領と議会の多数派が異なったりしていることがむしろ状態だ。

 

今後上下両院とも野党が過半数を占めることになり、オバマ大統領も議会への協力を呼び掛けているところだが、大統領、上下両院ともよく議論をし、国際社会の平和や安全のためにしっかりとした貢献を引き続き行ってほしいと願うところである。

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