第二次世界大戦後、世界の貿易は、ケネディラウンド、東京ラウンド、ウルグァイラウンド等の成果を得て、自由化が大きく進展してきた。戦前の大恐慌以降の保護主義が、世界貿易を極端に縮小した痛い経験を繰り返さないことを期してのことである。
関税を撤廃し非関税障壁を取り除く努力はラウンドごとに拡大され、その後の貿易の拡大に大きく貢献してきた。

 

 

今回のTPPも次の10-20年の貿易の姿を描く非常に重要な交渉である。来日されたオバマ大統領は日米首脳会談後の記者会見で、「日本はTPPを東アジアでリーダーシップをとり、日本の市場をリフォームしていく大切な機会ととらえるべきだ」という趣旨のコメントをした。

 

 

確かに残されたTPPの分野は、牛肉、豚肉、乳製品、米・麦・砂糖、自動車の規制緩和といったもので、すべて日本の市場への参入が問題とされているものばかりだ。振り返ってみると、アメリカが言うように、米国産牛肉は日本のスーパーではあまり見かけなくなったし、アメ車もほとんど見なくなった。コメなども高関税のためカリフォルニア米などほとんど見ることはない。
オバマ大統領が言う日本市場の「リフォーム」をする大切な機会だという発言は、今後の10-20年の日本社会全体にとっても極めて大切なことと考えられる。

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